Career History Guide
職務経歴書を書く前に実績を整理する方法
職務経歴書は、転職活動だけでなく、社内異動、昇給相談、キャリア相談、副業のプロフィール作成にも使える材料になります。いきなりきれいな文章にしようとせず、まずは担当業務、実績、工夫、持ち運べるスキルを分けて書き出すと、次の選択肢を比べやすくなります。
担当業務を事実で書き出す
最初は自己PRを書こうとせず、事実だけを並べます。職種名、部署名、担当範囲、扱った商品やサービス、顧客、社内関係者、使ったツール、月や週の業務量を短く書き出してください。
- 誰に対して、何を提供していたか。
- どの工程を担当していたか。
- 一人で担った範囲と、チームで担った範囲。
- 定型業務、改善業務、突発対応を分ける。
ハローワークインターネットサービスやマイジョブ・カードの職務経歴シートは、職務経歴を整理する入口として使えます。応募書類として完成させる前に、下書き用の棚卸しとして使うだけでも十分です。
実績を数字と行動に分ける
売上や件数のように数字で言える実績があれば、期間、対象、変化量を一緒に書きます。数字にしにくい仕事でも、ミス削減、引き継ぎ、業務改善、問い合わせ対応、後輩支援、関係者調整などは職務経歴の材料になります。
大切なのは、結果だけでなく、自分が取った行動を書くことです。「資料を作った」だけではなく、「誰が判断しやすいように、どの情報を整理したか」まで書くと、別の職場でも伝わりやすくなります。
持ち運べるスキルに言い換える
同じ仕事でも、職場が変わると名称や手順は変わります。そこで、作業名をそのまま並べるだけでなく、段取り、課題発見、説明、調整、合意形成、改善、リスク確認のような持ち運べるスキルに言い換えます。
厚生労働省のポータブルスキル見える化ツールは、業種や職種が変わっても持ち運びできる職務遂行上のスキルを整理する参考になります。特に、社内異動や隣接職種への転職を考えるときは、今の経験を別の職務でどう使えるかを見直す材料になります。
job tag と求人票で照合する
厚生労働省の職業情報提供サイト job tag では、職業ごとの仕事内容、タスク、スキルなどを確認できます。自分の経験を職種名だけで決めつけず、近い職業や関連職業も見てください。
求人票を見るときは、必須条件、歓迎条件、仕事内容、求める人物像を分けます。すべてに合わないから無理と決めるのではなく、今ある経験、補えばよい経験、面談で確認したい条件に分けると、応募や相談の判断がしやすくなります。
相談・応募用の短いメモにする
最後に、長い棚卸しを短いメモにします。社内相談なら「今の業務で活かせること」と「変えたい条件」を中心にします。転職活動なら「経験した業務」「実績」「次に活かしたいスキル」「確認したい労働条件」を中心にします。
- 3行で言える担当業務。
- 3つまでの実績や改善経験。
- 次の仕事でも使えるスキル。
- 譲れない条件と、相談できる条件。
職務経歴書を作る目的は、自分を大きく見せることではありません。現職に残る、社内で動く、求人を比べる、学び直すなどの選択肢を、事実ベースで比べるための材料にしてください。
Tools
あわせて使うツール
参照した公式情報
- ハローワークインターネットサービス 履歴書・職務経歴書の書き方
- マイジョブ・カード 様式2 職務経歴シート
- 厚生労働省 ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)
- 厚生労働省 職業情報提供サイト job tag
確認日: 2026年5月20日。応募書類、採用判断、社内異動、労働条件は会社や求人ごとに異なります。具体的な判断は求人票、勤務先規程、相談窓口で確認してください。