服のタグに並ぶ小さな記号。数字だけを見て洗濯機に入れたり、「手洗いコースなら大丈夫」と決めたりしていませんか。

洗濯表示は、温度だけでなく、洗い方や乾かし方を確認するための情報です。衣替えでまとめて手入れするときも、初めて洗う服は一着ずつタグを確かめましょう。

この記事では、2016年12月以降の新しい洗濯表示を説明します。古い服には旧表示が残っていることがあるため、形が違う場合はライオンの一覧にある旧絵表示も確認してください。

「40」は40℃で洗う指定ではなく、温度の上限

消費者庁の洗濯表示の解説では、洗濯おけの記号は、洗濯温度の上限と、行える処理の強さを表すとされています。

たとえば、おけの中に「40」とある場合は40℃が上限です。必ず40℃まで温めるという意味ではありません。ただし、温度だけを満たしても、表示全体の条件を満たしたことにはなりません。

次に、おけの下に線があるかを見ます。

おけの下の表示 読み取ること
下線なし 通常の洗濯処理
下線1本 弱い洗濯処理
下線2本 非常に弱い洗濯処理

同じ数字でも、下線が違えば洗う条件は違います。「40」の服をまとめる前に、下線と付記の文章も確認してください。

手洗い表示と、洗濯機のコース名を分けて確認する

おけに手が入った表示は手洗いを表します。一方、洗濯機にある「手洗い」「ドライ」「おしゃれ着」といった名前は、機械側のコース名です。

ライオンの洗濯表示一覧は、コースの呼び方がメーカーによって異なること、手洗い表示の衣類で洗濯機を使う場合は機械の説明書を確認することを案内しています。

そのため、「手洗いという名前のコースがある」だけで、どの服も洗えるとは判断できません。衣類の表示と、機械の説明書に載っている対象の衣類・記号を照らし合わせましょう。

おけに×が付いた家庭洗濯禁止の服は、弱いコースを選んで自己判断で洗うのではなく、クリーニング店などに相談します。表示が消えて読めない場合も、素材名だけから洗えると決めつけないことが大切です。

洗える服でも、乾燥機を使えるとは限らない

洗濯ができるかと、タンブル乾燥ができるかは別の項目です。洗濯機から乾燥まで続けて動かす前に、乾燥の表示も確認しましょう。

ライオンの一覧では、タンブル乾燥の可否に加え、自然乾燥も、つり干し・平干し・日陰・ぬれ干しなどに分けて説明されています。

たとえば「平干し」は平らに広げて干す方法、「ぬれ干し」は脱水せずに干す方法です。洗った後で干し場所に迷わないよう、洗う前に最後の工程まで目を通しておくと準備しやすくなります。

この記事の文章だけで記号の形を推測せず、手元のタグと公式の記号一覧を見比べてください。

洗い始める前の確認を、3つに分ける

ここからは、表示を確認する順番についての編集部の提案です。まとめ洗いの前に、次の3点を一着ずつ確認すると、途中で条件の違いに気づくのを減らせます。

  1. 衣類の条件を読む。 家庭で洗えるか、温度と処理の強さ、漂白・乾燥・アイロンの条件、記号に添えられた文章を確認する。
  2. 使う道具と照合する。 洗濯機の説明書で対象のコースと衣類を調べ、洗剤の説明でも使える素材や使用量を確かめる。
  3. 干す場所まで決める。 平干しや日陰干しなど、洗い終わった後の条件を満たせるか考える。不明な点がある服は、確認できるまで分けておく。

タグを撮影して手元で拡大すると、小さな線や文章を確認しやすくなります。ただし、写真で潰れている部分を想像で補わず、衣類の販売元などに問い合わせましょう。

洗濯表示は「この服をどう扱うか」の出発点です。数字だけで終わらせず、洗う・乾かす・仕上げる条件をひと続きで確認してから手入れを始めてください。