芋煮と聞いて、牛肉の入った醤油味の鍋を思い浮かべる人もいれば、豚肉と味噌の組み合わせを思い浮かべる人もいます。どちらかが間違いなのではなく、同じ料理名でも地域によって中身が違うのが芋煮の面白さです。
買い物の前に肉と味付けを決めておくと、レシピ選びもすっきりします。まずは代表的な違いを見てみましょう。
内陸・庄内・宮城を比べると
農林水産省の山形県の解説と、宮城県の県産品サイトでは、次のような特徴が紹介されています。
| 地域 | 代表的な肉 | 味付けの特徴 |
|---|---|---|
| 山形県の内陸部 | 牛肉 | 醤油味 |
| 山形県の庄内地域 | 豚肉 | 味噌仕立て |
| 宮城県 | 豚肉 | 仙台味噌を使用 |
これは代表的な特徴の整理で、すべての家庭の作り方を決める表ではありません。特に「山形の芋煮=全部牛肉と醤油」と覚えると、庄内の味を見落としてしまいます。農林水産省の解説/宮城県の紹介
山形県内でも、具材は一つではない
農林水産省は、最上地域では山菜やきのこを加える例、置賜地域では木綿豆腐や隠し味の味噌を使う例も紹介しています。肉と調味料だけでなく、加える具材にも地域らしさがあります。
また、芋煮は里芋の収穫期にあたる秋から冬に親しまれ、屋外で鍋を囲むほか、家庭でも作られる料理とされています。大人数の芋煮会に参加しないと食べられないものではありません。地域差と食習の説明
地域の呼び名を聞いたときは、「牛肉ですか、豚肉ですか」「どんな味付けですか」と尋ねてみると、自分の知っている芋煮との違いが分かります。
宮城の芋煮を見るときは、味噌にも注目
宮城県の紹介では、豚肉と仙台味噌が特徴として挙げられています。「豚肉と味噌」という大きな組み合わせが庄内と似ていても、それだけで同じ味だと決めつけることはできません。宮城県の芋煮紹介
家庭で食べ比べるなら、肉だけでなく、使った味噌の種類もメモするのがおすすめです。これは編集部の提案で、特定の商品や配合を推奨するものではありません。
家で作る前に決める3つのこと
初めて作る場合は、複数のレシピを途中で混ぜるより、作ってみたい地域のレシピを一つ選ぶと準備しやすくなります。次は編集部が整理した買い物前のチェックです。
- どの組み合わせにするか:牛肉と醤油、豚肉と味噌など、今回は一つに決める。
- 何人分にするか:選んだレシピの分量を確認し、鍋の大きさも合わせる。
- 追加の具をどうするか:豆腐やきのこなどは、まず選んだレシピの指定を確認する。
買い物メモには「芋煮の材料」とだけ書かず、「何人分・肉の種類・調味料・追加の具」まで書いておくと、家族と分担するときにも伝わりやすくなります。
具体的な分量や調理手順は、リンク先のレシピなどで確認してください。この記事は地域の特徴を整理したもので、編集部が調理・試食した比較ではありません。
同じ芋煮でも、最初に知った一杯がすべてではありません。地域名を添えてレシピを探すと、次に作ってみたい味が見つかります。