図書館の検索画面では本が見つかったのに、棚の前で迷ってしまう。そんなときは、本の名前だけでなく「どこに、どんな記号で置かれているか」を確認すると、次に探す場所を絞れます。

この記事は東京都立・大阪府立図書館の案内を参考にした入門です。ラベルの構成や配置、貸出のルールは館によって違うので、実際に利用する図書館の表示を優先してください。

分類記号は、本のテーマを表す手がかり

東京都立図書館の説明によると、日本十進分類法(NDC)は、資料をテーマや形式によって分類するためのルールで、国内の多くの図書館で使われています。

たとえば同館の例では、「9」は文学、「91」は日本文学、「913」は小説・物語と、数字が増えるにつれて区分が細かくなります。番号を丸暗記するよりも、関連する本がまとまる仕組みだと知っておくと、棚を見る助けになります。

ただし、分類が分かっただけでは特定の一冊までは決まりません。同じ分野には複数の本があるため、次に確認したいのが「請求記号」です。

請求記号には、分類番号に別の記号が付くことも

請求記号は、本の背にあるラベルの記号・番号を手がかりに、棚の本を探すためのものです。

大阪府立図書館の案内では、一般的な本の例として、ラベルの上段が分類記号、中段が受入順の番号、下段が巻の番号や人名を示す記号と説明されています。全体を合わせて請求記号と呼びます。

これは同館の例です。「真ん中の段はどこでも受入番号」と覚えるのではなく、利用する館のラベルの説明を確認してください。数字だけを書き写して文字や巻の情報を省くと、探す手がかりが減ってしまいます。

検索画面では、場所と状態も確認する

本の情報が検索結果に出ていても、その場ですぐ読めるとは限りません。東京都立図書館も、一覧に所蔵館が表示されていても貸出中などの場合があるため、詳細画面を確認するよう案内しています。

棚へ向かう前には、次の項目をまとめて見ておきましょう。画面上の名称は館によって異なります。

確認する項目 確かめたいこと
所蔵館 今いる図書館にある本か
所在・配置場所 どの階・コーナーか、書庫の資料か
請求記号 棚で照合する記号の全体
利用状態 貸出中など、利用できない状態ではないか

また、「所蔵していること」と「持ち帰って借りられること」も別です。貸出の可否や申込方法は、その館の利用案内で確認しましょう。

見つからないときの確認メモ

ここからは、検索結果を棚探しにつなげるための編集部の提案です。

  1. 書名・著者・巻を確認する。 似た題名や上下巻を取り違えていないか、検索結果の詳細を開きます。
  2. 場所と請求記号を一緒に残す。 メモや検索結果の印刷で、別の館・別のコーナーの本を探していないか見直せるようにします。
  3. 館内の案内と照合する。 棚の見出しとラベルの全体を見比べ、判断できなければ検索結果を職員に示します。

大阪府立図書館では、大きな本が棚の下段にまとめられている場合や、書庫から取り出す手続きが必要な場合も案内されています。見当たらないからといって、すぐ「ない」と決めつけず、置き場所の例外がないか確認するとよいでしょう。

相談するときは、「この本を探しています」に加えて、書名・請求記号・検索画面の場所を示すと、どこまで調べたかを伝えやすくなります。分類番号だけを頼りに探し続けず、場所と状態も使って一冊へ近づいていきましょう。