編みかけのマフラーにもう一玉必要になったとき、同じ色の毛糸を選べば大丈夫だと思っていませんか。買い足す前には、商品名や色番だけでなく「ロット」も確認しておきたいところです。
さらに、完成サイズに関わる「ゲージ」も別の確認項目です。色をそろえるための情報と、大きさを確かめる情報を分けて見ていきましょう。
色番が同じでも、ロットを確認する
ハマナカのQ&Aでは、ロットを、同じ釜で染めた糸や同時染色と同程度に色が近いグループを示す記号として説明しています。染色を繰り返すと微妙な色差が生じるため、編みつなぐ際はできるだけ同じロットを使うよう案内しています。
つまり、同じ商品・同じ色番でも、ロットまで同じとは限りません。買い足すときは手元のラベルと照らし合わせましょう。ロットの書かれる位置や記号の形式は、使っているメーカーの案内で確認してください。
ただし、同じロットなら色が必ず一致するという保証でもありません。ハマナカは保管中の影響などで色差が出る場合もあるとし、新しく購入した糸をつなぐときには編み地で確認するよう案内しています。
似た糸への変更は、サイズも確かめる
指定の糸が見つからず、色や太さの似た糸を使いたくなることもあります。しかし、見た目が近いだけで、編み図と同じ仕上がりになるとは判断できません。
ハマナカも、代わりの糸は同じ商品ではないため、針の号数や手加減の調整が必要になると説明しています。糸を替える場合は、完成サイズを確かめる工程まで含めて考えましょう。
「同じ号数の針で編める」と「同じ大きさに仕上がる」は、別に確認したいことです。そのための手がかりがゲージです。
ゲージは、試し編みで目数と段数を測る
クロバーの解説では、15cm角くらいの試し編みをし、平らな場所で10cm角に何目・何段あるかを測る方法が紹介されています。指定のゲージに合わないときは、針の太さを変えて調節する案内です。
いきなり本体を編み始める前に、編み図で指定された編み方のゲージと、自分の試し編みを比べてみましょう。教材に仕上げや測り方の指定がある場合は、それも確認します。
目数だけでなく段数も記録しておくと、横幅と縦の長さの両方を見直せます。この記事では実際の試し編みは行っていないため、特定の糸や針で何目になるという実測値は示していません。
ラベルと一緒に残したい確認メモ
ここからは、買い足しや編み直しで迷いにくくするための編集部の提案です。
| 残しておく情報 | 使う場面 |
|---|---|
| メーカー・商品名・色番・ロット | 同じ糸を探す、販売店に相談する |
| 使った針と編み方 | 試し編みの条件を振り返る |
| 10cm角の目数・段数 | 編み図のゲージと比較する |
| 使った玉数や残りの糸 | 次の買い足しを検討する |
ラベルを一枚残すだけでなく、どの作品に使ったかを書いたメモとまとめておくと便利です。複数の色を使うなら、糸の切れ端も添えると取り違えを減らせます。
買い足した糸は、長く編み進める前に少しつないで確認する。糸や針を替えたら、ゲージも確認し直す。この二つを分けて考えると、色とサイズの違いに気づきやすくなります。
初めて作品を選ぶ段階なら、かぎ針編みで最初の小物を選ぶときのポイントも参考にしてください。